世界に通用する圧力計校正サービス
弊社の校正サービスグループは、2003年10月1日、米国を代表する圧力標準機器メーカーであるDHInstruments社と、弊社との合弁により1993年に誕生した圧力校正専門会社 日本キャルサービス(株)からその業務の全てを引き継ぎました。
また弊社は、計量法第143条(計量法校正事業者登録制度:JCSS)に基づく校正事業者として登録され、認定国際基準に対応する認定業者としても認められております。国内はもとより、海外の顧客から校正証明書類の提示・提出を求められたときでもそのままご提出いただけます。
圧力計校正
校正範囲と校正測定能力
JCSS校正
重錘形圧力天びん
校正範囲 | 校正測定能力(信頼の水準約95%) | ||
---|---|---|---|
気体 | ゲージ圧力 | 10 kPa 以上 350 kPa 以下 | 0.0035 % 又は 1.0 Pa のうち大きい方の値 |
350 kPa 超 7000 kPa 以下 | 0.0037 % 又は 19 Pa のうち大きい方の値 |
液体 | ゲージ圧力 | 0.1 MPa 以上 100 MPa 以下 | 0.0060 % 又は 0.60 kPa のうち大きい方の値 |
---|---|---|---|
100 MPa 超 200 MPa 以下 | 0.0070 % | ||
200 MPa 超 350 MPa 以下 | 0.010 % | ||
350 MPa 超 400 MPa 以下 | 0.013 % |
圧力計(デジタル圧力計/圧力変換器)
校正範囲 | 校正測定能力(信頼の水準約95%) | ||
---|---|---|---|
気体 | 絶対圧力 | 10 kPa 以上 7000 kPa 以下 | 0.0040 % 又は 4.0 Pa のうち大きい方の値 |
ゲージ圧力 | -90 kPa 超 -10 kPa 以下 | 10 Pa | |
10 kPa 超 7000 kPa 以下 | 0.0040 % 又は 1.0 Pa のうち大きい方の値 |
液体 | 絶対圧力 | 0.2 MPa 以上 100 MPa 以下 | 0.0060 % 又は 0.60 kPa のうち大きい方の値 |
---|---|---|---|
100 MPa 超 200 MPa 以下 | 0.0070 % | ||
200 MPa 超 350 MPa 以下 | 0.010 % | ||
350 MPa 超 400 MPa 以下 | 0.013 % | ||
ゲージ圧力 | 0.1 MPa 以上 100 MPa 以下 | 0.0060 % 又は 0.60 kPa のうち大きい方の値 | |
100 MPa 超 200 MPa 以下 | 0.0070 % | ||
200 MPa 超 350 MPa 以下 | 0.010 % | ||
350 MPa 超 400 MPa 以下 | 0.013 % |
圧力計(機械式圧力計)
校正範囲 | 校正測定能力(信頼の水準約95%) | ||
---|---|---|---|
気体 | ゲージ圧力 | -90 kPa 以上 -10 kPa 以下 | 100 Pa |
10 kPa 以上 7000 kPa 以下 | 最大圧力の 0.10 % |
液体 | ゲージ圧力 | 0.1 MPa 以上 200 MPa 以下 | 最大圧力の 0.10 % |
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一般校正
校正範囲 | ||
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気体 | 絶対圧力 | 1 kPa 以上 70 MPa 以下 |
ゲージ圧力 | -95 kPa 以上 -10 kPa 以下、1 kPa 以上 100 MPa 以下 |
液体 | 絶対圧力 | 200 kPa 以上 500 MPa 以下 |
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ゲージ圧力 | 100 kPa 以上 500 MPa 以下 |
当社圧力校正サービスの特長
国際MRA対応JCSS認定事業者
当社校正室は計量法第143条(計量法校正事業者登録制度:JCSS)に基づく校正事業者として登録され、認定国際基準に対応する認定業者としても認められております。
当社が発行するJCSS認定シンボル付校正証明書は、ILAC、APACに加盟する複数の国において受け入れ可能で、国際間の取引にもご利用いただけます。
国家標準と同等水準の特定二次標準器を含む標準器群と国内唯一の設備
弊社の圧力校正サービスグループは、産業技術総合研究所(AIST) 計量標準総合センター(NMIJ)において直接値付けされた特定二次標準器を有する他、世界の標準供給機関が国の標準として使用している圧力標準器と同じグレードの機材を数多く所有しています。
また、国内随一の圧力校正能力を提供するため、国内唯一の圧力標準機器を多数有しています。
有効断面積20cm2(Φ50)を誇る重錘形圧力天びんPG7607
重錘形圧力天びんは、ピストン・シリンダの有効断面積とそこに印加される力によって圧力を定義します。同じ力を印加した場合、有効断面積が大きいほど定義できる圧力値は小さくなります。
PG7607 は重錘形圧力天びんとして最大の20cm2 の有効断面積を持ち、2.5kPa という微小圧力を安定して定義できる唯一の重錘形圧力天びんです。日本国内ではNMIJ が2 台を有する他、民間では弊社のみ有しています。
唯一無二・フォースバランス形無回転ピストンゲージFPG8601
参照用標準器として広く用いられる一般的な重錘形圧力天びんは、ピストン・シリンダに印加する力を重錘(おもり)によって定義します。しかし、ピストン自身が質量を持っているため、定義することができる最小の圧力値はピストンの自重で決定され、それ以下の圧力範囲を測定することは特殊な測定方法を用いない限りできません。
FPG8601 は、ピストン・シリンダと電子天びんを組み合わせることでピストンの自重をキャンセルすることができるため、事実上'0'圧力から測定を開始することができます。また、重錘形圧力天びんは安定した圧力測定のためにピストンまたはシリンダを回転させますが、とくに微圧領域では、この回転ノイズさえも不確かさの要因となります。
FPG8601 は独自の技術により無回転式のピストン・シリンダ構造を実現し、回転ノイズを排除することで微圧範囲を最小の不確かさで定義することができます。
メーカーを問わず国内外のあらゆる圧力測定機器を校正
弊社は、メーカー系列を持たない独立系の校正事業者として、メーカーを問わずあらゆる圧力機器の校正を承っております。特に海外の圧力機器は高性能なものが多く、再校正のために海外メーカーに返送するケースが多く見受けられます。
弊社では、それらの高精度な海外製品にも対応。マニュアルに調整方法の記載がある場合は、調整も含めてメーカーと同等以上の品質で校正、調整を承っております。
校正だけでなく調整や修理を含むワンストップ対応
校正ご依頼品が要求する精度や不確かさを満たさない場合、弊社ではご希望により機器の調整サービスを提供しております。
また、メーカーでの修理や作業が必要な場合にも、お客様に代わり弊社にて修理・作業手配が可能。調整や修理を含む校正をワンストップで提供します。
世界最高水準の標準機器と校正専用の精密計測棟
弊社の圧力標準設備は、最高水準の能力を有しています。
校正を行うテクノロジーセンターは茨城県つくば市観音台の本社ビルに隣接し、校正専用の精密計測棟は、24時間常に温度と湿度が制御・管理・記録されています。
また、振動を排除するため、重錘形圧力天びんを設置している部分の基礎を建物基礎と完全に分離した特殊な基礎構造とするなど、最適な環境で校正を実施しています。